学研「大人の科学」に本ブログのURLが紹介されました!

概要

学習研究社が出している大人向け科学雑誌大人の科学マガジン」の最新号(vol. 22)の特集は、「平賀源内のエレキテル」です。

この中で、静電誘導型発電機を紹介するページがあり、その参考ウェブサイトとして本ブログが紹介されました。記念に2冊入手して、ふろくを実際に作ってみました。

付録エレキテルの製作(オリジナル版)

大人の科学の付録のエレキテルを説明書どおりに作ってみました。少ない部品点数で、できるだけ実験の自由度を増やそうという工夫が随所に見られます。
(以下画像etc準備・・・するつもりでしたが、引越し時にものが壊れてしまいました。orz)

付録エレキテルの製作(改造版)

ライデン瓶を増やすことでエレキテルの放電の明るさ(放電量)は増やすことができますが、エレキテルの放電距離はエレキテルの構造(エレキテルの作ることができる電圧)で決まってしまいます。そのため付録のエレキテルの放電距離を増やそうと思うならば構造を本質的に変えなければならなくなります。
静電発電機では、電極に尖っている部分があるとその部分の電場が強くなり、そこから放電してしまい電圧がそれ以上増えなくなります。そこで、改造では、付録のエレキテルで最も尖っていると思われる針金部分を全て取り除き、100円ショップで購入したアルミのカラーワイヤーに置き換えました。コンデンサの部分などは付録のものを流用しています。
(以下画像etc準備・・・するつもりでしたが、引越し時にものが壊れてしまいました。orz)
残念ながら、それほど放電距離は伸びませんでしたが、ライデン瓶無しでも放電がはっきり見えるようになったので、発電能力は上がったのではないかと思います(アルミワイヤー間の距離を増やすと、コンデンサ電極間で放電する様子が見えるので、現在、放電距離を決めているのはコンデンサの耐圧かもしれません)。

ただやはり、エレキテルでは「摩擦による静電気」を利用しているため、ハンドルを回すのにそこそこの力が必要で、労力のわりに得られる電圧が低いのは否めない感があります。というわけで個人的には静電誘導型発電機の方がやはり好きですね(静電誘導型発電機では摩擦を利用しないため、回転板を回すのにほとんど力は必要なく、安いモーターでも十分に回すことができます)。
比較と宣伝のために自作のウィムズハースト起電機の放電の様子の動画を載せておきます。放電距離は付録のエレキテルの約10倍(〜 3 cm)あります。